第45回 日本口蓋裂学会総会・学術集会
会長 上田 晃一
大阪医科薬科大学 形成外科
この度は、第45回日本口蓋裂学会総会・学術集会を大阪医科大学形成外科学教室が担当する機会をお与え頂き、誠に光栄に存じております。会員の諸先生方ならびに関係の皆様に謹んで御礼を申し上げます。今回は兵庫県の宝塚ホテルを会場と設定させていただきました。このホテルは、2020年の6月に宝塚大劇場の西隣に移転開業しました。会場へのアクセスは以前と比べて、各段に改善しました。開業前の内覧会で見学しましたが、とてもきれいなホテルです。
学会のテーマは「技術革新の恩恵」とさせていただきました。これは最近、、AIや拡張現実、仮想現実の診療や治療への応用、3Dプリンターや3Dカメラによる手術シミュレーションなど口唇口蓋裂治療を取り巻くテクノロジーの進歩は著しく、それらの恩恵を享受する時代が始まりつつあるという意味から決定しました。
今、ヨーロッパではRobin Sequenceの治療が一番ホットな話題となっており、特別講演にはドイツの矯正歯科領域からBert Braumann教授をお招きし、baton plateによる矯正器具を用いて呼吸の改善を図る画期的な方法について、ご講演いただく予定です。
教育講演には井関教授をお招きし、「頭蓋顎顔面形態形成の分子的基盤」について、また植野教授をお招きして「骨欠損部に適合する次世代フルカスタムデバイスの歯科インプラント骨移植への応用」についてご講演いただく予定です。
シンポジウムでは初めての試みとして、日常コラボレーションを行っているチームで参加してもらいます。
いまだコロナ渦で先の見えない状態のため、特別プログラム以外の一般演題ならびに展示演題はWEBでの開催とさせていただきました。
学術集会では、皆様のご協力をいただいて鋭意運営を進めさせていただきたいと思いますので、多くの演題のご応募、ご参加の程、何卒、よろしくお願い申し上げます。